2009年10月10日
9.11
書物棚に紹介すればいいのでしょうが・・・。
2001年の9.11事件の本を今更ながら読みました。実は、この本が出版されてからすぐに購入してたんですが事情あって今まで読めずにいて。
最初に北タワーに飛行機が突撃する前からの出来事が書かれています。北で仕事をしていた人達が、突然の轟音とともに建物全体を揺るがす衝撃を感じ、それでもまだ何が起こったのか理解できず、ある者は爆発だと思い、ある者は機械室でのショートだと思い、しかもそれすら感じ取れないまま飛行機が突撃したフロアで即死した多数の人達もいて、混乱がすさまじかった事がうかがえます。
飛行機が直撃したフロアより下の階の人達、それより上の階の人達の状況や、それから後に2機目の飛行機が突撃した南タワーの話など・・・それから、現場に急行するも、あまりにも高いビルのために救助にあたる消防士や警察も正確な状況が把握できない混乱や、警察官と消防士の犬猿の仲なども書かれてます。
連携できていれば、誰かが状況を逐一報告できていれば、まだ使える非常階段やエレベーターがある事を、多数の人達に知らせる事ができていれば、最初の衝撃時に、速やかに一階ロビーまで避難できていたのに「大丈夫ですから」という言葉に安心して高層階にあるオフィスに戻ってさえいなければ・・・
そんな話がたくさんありました。
そして、南タワーの崩壊、続く北タワーの崩壊。この時も、救助に入っていた消防士全員にはタワー崩壊の危険を知らせる外からの連絡が届いていなかったりして、沢山の人の命が奪われました。
読んでみて、改めてテロ事件のむごさを感じることになりました。
「我々はテロには屈しない」という言葉は、強い意志として残して欲しいと感じます。
Posted by 魚月なつき at 12:02│Comments(0)